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未経験エンジニアの面接で聞かれることは、ほぼ決まっている

「面接で何を聞かれるかわからなくて不安」——未経験からのエンジニア転職で、面接は最大の関門に見えます。しかし安心してください。未経験者の面接で聞かれる質問は、驚くほどパターン化されています

結論、この記事で紹介する頻出質問Top10の回答を準備しておけば、面接の8割はカバーできます。しかも重要なのは「模範解答の暗記」ではありません。面接官がその質問で何を確認したいのか(質問の意図)を理解することです。意図さえわかれば、想定外の質問にも応用が利きます。

この記事では、各質問を「質問の背景 → OK回答例 → NG回答例」の3点セットで解説します。なお、聞かれる内容は「未経験者」「微経験者」「経験者」で大きく変わります。本記事は実務未経験者向けです。

この記事でわかること
・未経験エンジニア面接の頻出質問Top10と質問の意図
・そのまま使えるOK回答例と、地雷になるNG回答例
・面接全体に共通する「受かる人」の答え方の原則
・面接対策を一人で抱え込まないための準備の進め方

頻出質問Top10の一覧|面接官が見ているポイント

まず全体像です。10個の質問は、大きく「志望動機系」「人柄系」「ポートフォリオ系」「逆質問」の4グループに分かれます。

順位質問面接官が見ているポイント
1位弊社を選んだ理由会社への熱意・相性
2位エンジニアになりたい理由仕事への熱意・適性
3位将来の夢・キャリアプラン会社の方向性との一致
4位長所と短所任せる仕事の見極め
5位興味のあるアプリ・サービスWebサービスへの関心
6位興味のある技術向上心・学習の方向性
7位ポートフォリオを作った理由問題解決への意識
8位〇〇を導入した理由技術選定の理解度
9位苦労した点と乗り越え方自走力
10位最後に質問はありますか?本音・入社意欲

表を見て気づいた人もいるかもしれません。面接官が知りたいのは「スキル」ではなく、ほぼ「熱意・相性・自走力」の3つです。未経験者にスキルを期待している会社はないので、勝負はそこではないのです。それでは1つずつ見ていきましょう。

未経験エンジニア面接の頻出質問Top10と解答例

1位:「弊社を選んだ理由を教えてください」

質問の背景

・自分の会社にどれくらいの興味と熱意を持っているのかを知りたい
・自分の会社と応募者との相性を確認したい

OK解答例:営業の顧客管理アプリを開発する会社の場合

「御社とは私とのスキルマッチ性が高く、Reactの独学経験を十分に活かせると思いました。また、私は営業職で3年間働いた経験があるので、御社のサービスには強い関心を持ちました。」

ポイントは「会社に貢献したい」という方向で語ること。そして、その会社にしか当てはまらないオンリーワントークを心がけることです。前職の経験とサービス内容を結びつけられると、未経験でも強い志望動機になります。

NG解答例

「御社でならReactの実務経験が積めると思いました」
「残業が少なく、ワークライフバランスが充実できるからです」

「貢献」よりも「くれくれ君」の印象が強くなってしまいます。また「Reactの実務経験が積める会社」は他にもたくさんあるので、オンリーワントークにもなっていません。

2位:「エンジニアになりたいと思った理由を教えてください」

質問の背景

・仕事にどれくらいの興味と熱意を持っているのかを知りたい
・応募者がエンジニアに向いているか知りたい

OK解答例

「大学の研究で毎日12時間コーディングしていて、周囲が辛いと感じる中で、自分はそれがとても楽しいと感じました。これを仕事にできたら本当に幸せだと感じました。」

熱意のような抽象的なものは、「12時間」のような具体的な数値に変換すると一気に伝わりやすくなります。さりげなく長時間コーディングへの耐性もアピールできる、一石二鳥の答え方です。

NG解答例

「フリーランスエンジニアになりたいからです」
「人と関わらなくて良いからです」
「リモートワークがしたいからです」

自分の会社を踏み台にしてフリーランスになろうとする人に、良い印象を持つ面接官はいません。ネガティブすぎる動機や私欲が全面に出る回答も、熱意が伝わらず印象を下げます。本音がそうだとしても、面接で言う必要はないのです。

3位:「将来の夢やキャリアプランを教えてください」

質問の背景

・会社の目指す方向性と、応募者の目指す方向性が同じかどうかを確認したい

OK解答例:分業体制をとっている会社の場合

私はフロントエンド技術を追求していきたいです。
そして優れたUI/UXを実装できるようになりたいです。

自分の夢と会社の方針が一致していることを示しましょう。分業体制の会社が育てたいのはフルスタックエンジニアではなくスペシャリストです。「一つの分野を追求したい」タイプの人が歓迎されます。

NG解答例:分業体制をとっている会社の場合

私はフロントエンドはもちろん、バックエンドやインフラも勉強し、要件定義からグロースまで貢献できる開発リーダーを目指したいです。

一見立派な回答ですが、分業体制の会社ではこの夢は実現できません。「実現できない夢を持った人はいずれ辞める」と、早期退職やモチベーション低下を不安視されます。逆にフルスタック志向の会社なら、この回答は好印象です。同じ回答でも、会社の体制次第で評価が真逆になる典型例です。

4位:「あなたの長所と短所を教えてください」

質問の背景

・どのような仕事を任せるべきかを確認したい

OK解答例:モダン技術に積極的な会社の場合

「長所は新しい技術を学ぶことが好きで、その勉強が苦にならないことです。短所は、飽きっぽいので、古い技術のメンテナンスを繰り返すような仕事には向いてないかと思います。」

短所を説明すると見せかけて長所をアピールするのがポイントです。長所の伝え方次第では、希望の部署・案件に配属してもらえる可能性も上がります。ただしモダン技術に消極的な会社ではこの回答は減点になるので、事前の企業研究とセットで使いましょう。

NG解答例

「長所はエクセルに強いことです。短所は遅刻が多いことです。」

その長所が本当にその会社で必要とされているのかには注意しましょう。また、減点にしかならない短所をわざわざ正直に伝える必要はありません。

5位:「興味のあるアプリやサービスを教えてください」

質問の背景

・普段からWebサービスに対して関心を持っているか知りたい

OK解答例

「最近は〇〇のサービスをよく使います。昨年SPAにリニューアルされて、すごく使いやすくなったなと思いました。」

ユーザーとしてだけでなく、開発者の視点でサービスを見ていることを伝えましょう。「読み込みが速くなった」「UIの導線が変わった」など、技術に紐づく感想が言えると強いです。

NG解答例

「ネットフリックスでアニメを見るのにハマってます」

面接は限られた時間の自己アピールの場です。どんなに関係なさそうな質問が来ても、アピールチャンスに変える意識を持ちましょう。

6位:「興味のある技術を教えてください」

質問の背景

・常に学び続ける向上心を持っているか知りたい
・今後どういう技術を身につけていくつもりなのかを知りたい

OK解答例

最近はフロントエンドだけでなく、バックエンドにも興味を持っています。
LaravelでCRUDシステムを作ることを今月の目標にしています。

フルスタック志向の会社なら歓迎される回答です。期限を決めて目標を立てて学習している点も好印象です。CRUD(作成・読取・更新・削除)のような基本用語を自然に使えると、学習の実態も伝わります。

NG解答例:デザインを外注し、内製化するつもりのない会社の場合

デザインに興味を持っていて、趣味でPhotoshopやIllustratorを触っています。

向学心があっても、会社が求めていない方向なら評価されません。3位のキャリアプランと同じく、「会社の方向性との一致」がすべてです。

7位:「このポートフォリオを作成した理由を教えてください」

質問の背景

・問題解決への意識を知りたい
・サービス開発への興味関心を知りたい

OK解答例

普段使っているタスク管理アプリでは、Googleカレンダーと連携することはできませんでした。
そこで、Googleカレンダーと連携可能なタスク管理アプリを自分で作ろうと思いました。

開発の基本は誰かの悩みを解決することです。既存のアプリで十分なら、作る意味がありません。普段使っているアプリの「こんな機能あったらな」を自分で実装してみましょう。意外と簡単に見つかり、実装も難しくないことが多いです。作る前にポートフォリオで評価される15のポイントも確認しておくと二度手間を防げます。

NG解答例

普段の生活で、タスク管理アプリを使いたかったからです

「タスク管理アプリなら他にもいくらでもあるよね?」と突っ込まれたらアウトです。

8位:「ポートフォリオに〇〇を導入した理由を教えてください」

質問の背景

・目的やメリットを理解して、技術を導入しているか確認したい

OK解答例:〇〇がPrettierの場合

自分一人で書いていても、スペースの数やカンマの場所がバラバラになってしまいました。
それを手作業で修正するのは大変なので、Prettierを使用しました。

「どんな問題が起きていて、どう解決したか」をセットで語りましょう。目的を理解せずに導入した技術は、面接で深掘りされた瞬間にバレます。

NG解答例

「React、TypeScriptで作ったアプリにESLintやPrettierを導入すると面接での評価が高いからです。」

これは事実ですが、減点です。技術はあくまで問題を解決するための手段。「評価されるから入れた」は、目的と手段が逆転しています。

9位:「ポートフォリオ作成で苦労した点と、乗り越えた方法を教えてください」

質問の背景

・自走力があるか確認したい

OK解答例

「原因がわからないバグが何度も発生しました。まずはログを確認し、ChatGPTで聞いてみて全体像を掴みます。それでもわからない場合は公式サイトを確認する様にしています。」

自分一人でバグを解決する粘り強さ、つまり自走力をアピールしましょう。「ログ→AI→公式ドキュメント」のように調査の手順を言語化できていると、実際に手を動かしてきたことが伝わります。

NG解答例

「原因がわからないバグが何度も発生しました。私はわからないことがあったらすぐに、プログラミング教室の先生に聞く様にしていました。それが最速で問題を解決できるからです。」

「すぐ人に聞くのが最速」は事実ですし、教室ではむしろ正解です。しかし会社では違います。教室はお金を払いに行く場所で、会社はお金をもらいに行く場所。先輩の手を止めれば、会社に不利益が生じます。

会社が求める理想は「多少時間はかかっても、自分で手を動かして、勝手に成長してくれる人」です。この一文は面接全体を貫く原則なので、覚えて帰ってください。

10位:「最後に何か質問はありますか?」

質問の背景

・応募者の本音が知りたい

いわゆる「逆質問」です。面接終盤の気が緩んだタイミングで来るのが厄介なところ。つい本音で「残業は多いですか?」と聞いてしまうと減点です。

OK解答例

「もし内定をいただけた場合、参画前に自前で勉強しておくことはありますか?」

逆質問で本当に知りたいことを聞いてはいけません。質問するふりをして、自己アピールするのが正解です。この質問なら「自分で勉強する積極性」が伝わる上に、実際に入社後のキャッチアップも楽になります。一石二鳥です。

NG解答例

「特にありません」
「残業は多いですか?」
「給与はいくらですか?」

「特にありません」は「自社に興味がないのかな」という印象になります。残業や給与などの条件面は、内定後に確認すれば十分です。わざわざ面接の最後に印象を下げる必要はありません。

面接対策を一人で抱え込まない|模擬面接という近道

ここまで読んで回答を準備しても、実は落とし穴が一つあります。自分の回答が「その会社にとって」正解かどうかは、自分では判断できないことです。3位や6位で見たとおり、同じ回答でも会社の体制や方針次第で評価は真逆になります。

そこで有効なのが、転職エージェントの無料サポートを使い倒すことです。エージェントは応募先企業の面接傾向や社内体制を把握していることが多く、模擬面接や回答の添削も無料で受けられます。

「この会社は分業体制か?フルスタック志向か?」といった、求人票からは読み取れない内部情報を面接前に得られるのは大きなアドバンテージです。独学の面接対策に不安がある人ほど、エージェント経由の応募を軸にすると効率が良いでしょう。

また、面接以前に「どの求人に応募するか」で勝負の半分は決まります。応募前に未経験者が求人で見るべき場所Top5もチェックしておきましょう。

まとめ|面接官が見ているのは「熱意・相性・自走力」の3つだけ

頻出質問Top10を貫く原則を整理します。

  • 志望動機は「貢献」の方向で、その会社限定のオンリーワントークにする
  • 熱意は「毎日12時間」のような具体的な数値で語る
  • キャリアプランや興味は「会社の方向性」に合わせて出し分ける
  • ポートフォリオは「誰の何の問題を解決したか」を語れるようにする
  • 逆質問は情報収集の場ではなく、最後のアピールチャンス

回答の準備ができたら、模擬面接で必ず声に出して練習しましょう。転職エージェントの無料模擬面接を使えば、応募先に合わせたフィードバックまでもらえます。面接まで進んだのに内定が出ない人は内定が出ないときの対策3ステップ、面接前の土台づくりにはポートフォリオは必要か問題もあわせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

Q. 未経験でも技術的な質問はされますか?

コーディングテストのような技術試問は、未経験者採用ではむしろ少数派です。それよりもポートフォリオを題材に「なぜ作ったか」「なぜこの技術を選んだか」を深掘りされます。技術力そのものより、問題解決の思考プロセスと自走力を見られていると考えましょう。

Q. 面接でポートフォリオがないと不利ですか?

本記事のTop10のうち3つ(7〜9位)がポートフォリオ関連の質問である時点で、答えは明らかです。ポートフォリオがないと、熱意と自走力を証明する材料そのものがなくなります。詳しくは未経験にポートフォリオは必要か評価されるポートフォリオ15のポイントを参考にしてください。

Q. 逆質問で残業や給与を聞くのは絶対NGですか?

面接の場では避けるのが無難です。条件面は内定後の条件面談で確認するか、転職エージェント経由なら担当者に代わりに聞いてもらえます。聞きにくい質問を代理してもらえるのも、エージェントを使う実利的なメリットの一つです。

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