「ミスしていないのに契約終了」はあなたのせいじゃない

「特に大きなミスもしていないのに、ある日突然『来月で契約終了で』と告げられた」——フリーランスエンジニアとして働いていると、こんな経験をする人は珍しくありません。

クビ(契約終了)には、実力不足や勤務態度のように努力で回避できるものと、どれだけ頑張っても避けようがないものの2種類があります。そして後者は、あなたの落ち度とはまったく関係なく起こります。

この記事では、現場でよく起きる「落ち度がなくても契約終了になる理由」をランキング形式で5つ紹介します。さらに、それぞれに今からできる対策もセットで解説するので、「いつ切られるか分からない不安」とのつき合い方が見えてくるはずです。

この記事でわかること
・落ち度がなくてもフリーランスエンジニアがクビになる5つの理由
・それぞれの理由に対して今からできる具体的な対策
・突然の契約終了に備えて準備しておくべきこと

フリーランスエンジニアがクビ(契約終了)になる理由Top5

1位:予算の縮小|不景気で真っ先に切られるのはフリーランス

不景気や売上不振などで、会社が予算を縮小したい場面があります。このとき真っ先に切られるのがフリーランスエンジニアです。

正社員と違い、フリーランスは契約を終了することに法的なハードルがほとんどありません。裏を返せば、これは企業がフリーランスを雇う最大のメリットでもあります。つまり「切りやすさ」とセットで雇われている、と考えておくのが現実的です。

対策:普段から「自分の仕事が売上にどうつながるか」という視野を持って働きましょう。コスト以上の価値を示せる人は、予算縮小のときも残されやすくなります。

2位:タスクの不足|「任せる仕事がない」状態になる

売り上げが十分でも「最近、任せる仕事がないんだよね」という場合があります。お金ではなく仕事そのものが不足している状態です。

これは、フロントエンドしか書けないフロントエンドエンジニアや、バックエンドしか書けないバックエンドエンジニアによく起きる現象です。担当できる範囲が狭いほど、「今そのタスクがない」だけで手が空いてしまうからです。

当然、報酬を支払う側としてはエンジニアを遊ばせておくわけにはいきません。無駄な経費を削減するために、契約終了となるわけです。

対策
・フリーランスになる前に、いろいろな仕事を経験して守備範囲を広げておく。
・手が空いたときは、テストツールの導入など「暇なときにできるタスク」を自分から提案しておく。

3位:リーダーの人手不足|実話・5人中半数が1ヶ月で契約終了

お金も仕事も十分にあるのに契約終了となる場合があります。それがリーダー(タスクを振る側)の人手不足です。実際にあった例を紹介します。

ある会社が、5人のフリーランスエンジニアを同時に雇いました。1人のリーダーが、その5人にタスクを振り分ける予定でした。

ところが、その5人が想像以上にタスクを早く終わらせてしまったのです。リーダーはタスクを振り分けるのが間に合わなくなり、PRのレビュー依頼が溜まっていき、「次のタスク待ち」で手が止まるエンジニアも増えていきました。

こうして「タスクを振る人手」と「タスクを処理する人手」のバランスが崩壊。結果的に、フリーランスエンジニアの半数以上が、わずか1ヶ月で契約終了となりました。仕事が速いことが、皮肉にも裏目に出たケースです。

対策:参画前に「チーム体制」を確認しておきましょう。レビューや指示を出せる人が何人いるかを聞いておくと、こうしたミスマッチを避けやすくなります。

4位:新規開発フェーズの終了|高単価エンジニアほど切られる

新規開発のできるエンジニアは単価が高く、保守・改修しかできないエンジニアは単価が低い傾向にあります。そのため、新規開発フェーズでは高単価のエンジニアを雇うことが多くなります。

しかし開発が一段落し、保守・改修フェーズに入ると話は変わります。新規開発のできる高単価エンジニアの契約を終了し、保守・改修専門のエンジニアに切り替えた方がコスパが良いからです。腕の良さとは関係なく、フェーズが変わるだけで役目が終わってしまうのです。

対策:新規開発の案件に参加するときは、「運用フェーズに入ったら契約終了になるかもしれない」と最初から覚悟しておきましょう。次の案件を探し始めるタイミングの目安にもなります。

5位:会社の成長|安定した会社は正社員に切り替えていく

立ち上げたばかりの会社は、フリーランスエンジニアを雇う傾向にあります。即戦力になる上に、事業がうまくいかなくなれば契約終了にできるからです。

ところが会社が安定してくると、今度は正社員を徐々に増やしていきます。簡単に退職しないエンジニアに責任者を任せたいからです。会社の成長そのものが、フリーランスの出番を減らしていくわけです。

対策:立ち上げたばかりの会社の案件に参画するときは、「会社が安定したら契約終了になる可能性がある」ことも頭に入れておきましょう。

まとめ|契約終了は防げなくても「ダメージ」は減らせる

今回紹介した5つは、いずれもあなたの実力や勤務態度とは関係なく起こる契約終了です。改めて整理すると、次のとおりです。

・1位:予算の縮小(不景気で最初に切られる)
・2位:タスクの不足(任せる仕事がなくなる)
・3位:リーダーの人手不足(速すぎて回らなくなる)
・4位:新規開発フェーズの終了(高単価ほど切られる)
・5位:会社の成長(正社員に切り替わる)

契約終了そのものは避けられなくても、守備範囲を広げる・売上視点を持つ・常に次の案件を意識しておくことで、受けるダメージは確実に小さくできます。「いつ切られても次に動ける状態」をつくっておくことが、フリーランスエンジニア最大の防御策です。

よくある質問(FAQ)

Q. フリーランスエンジニアはクビになりやすいですか?

正社員に比べると契約終了のハードルは低く、予算縮小や開発フェーズの変化など、本人の落ち度がない理由でも契約終了になることがあります。一方で「切りやすさ」は企業がフリーランスを雇う理由そのものなので、リスクを理解した上で備えておくことが大切です。

Q. 契約終了を避けるにはどうすればいいですか?

担当できる範囲を広げて「任せる仕事がない」状態を防ぐこと、売上に貢献する視点を持つこと、参画前にチーム体制や開発フェーズを確認することが有効です。すべての契約終了を防ぐことはできませんが、確率は下げられます。

Q. 突然契約終了になっても困らないための準備は?

新規開発フェーズや立ち上げ期の会社では「いずれ契約終了になる可能性」を前提に、早めに次の案件を探せる状態をつくっておきましょう。生活防衛資金を用意しておくことも、精神的な余裕につながります。

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