「ポートフォリオって本当に必要?」と迷っているあなたへ

「未経験からエンジニアに転職したいけど、ポートフォリオって本当に作らないとダメ?」
そう検索してこの記事にたどり着いたあなたは、きっと正しい判断をしようとしています。

ネットを見ると「ポートフォリオは必須!」という人もいれば、「未経験でもポートフォリオなしで転職できる!」と豪語する人もいて、何を信じればいいのか分からなくなりますよね。

結論から言うと、高学歴・高職歴がない実務未経験者にとって、ポートフォリオはほぼ必須です。
この記事では、その理由を「作るべき理由2つ」と「不要と言われる本当の理由」に分けて、初心者の方にも分かるように解説します。読み終わるころには、自分が作るべきかどうかハッキリ判断できるはずです。

【そもそもポートフォリオとは?】
IT転職におけるポートフォリオとは、自分の実力や実績を示すために作るオリジナルのWebサイトやアプリのことです。職務経歴書だけでは伝わらない「作れる力」を見せるための名刺のようなものだと考えてください。

未経験エンジニアがポートフォリオを作るべき理由2つ

理由①:未経験者が「実力」を証明できる唯一の武器だから

エンジニアとしての実務経験がない場合、自分の実力を証明する手段がありません。
面接で「プログラミングを一生懸命たくさん勉強しました」と言葉で伝えても、採用担当者はそれを評価しようがないのです。

そこで効いてくるのが、実力を証明する成果物=ポートフォリオです。
成果物を見れば、どれだけ熱量を持って勉強し、どれだけのものを作れるのかが一目瞭然です。

「未経験だけどエンジニアになりたい人」は世の中にたくさんいます。
その大勢のライバルの中から選ばれるには、セールスポイントと、それを証明するアウトプットが必要です。
まともな職歴や学歴がないなら、ポートフォリオこそが唯一の武器と言っても過言ではありません。

逆に、すでにエンジニアとしての実務経験がある場合は、ポートフォリオ不要の面接が多いです。
オリジナルアプリよりも「どんな仕事をしてきたか」の質疑応答で実力を測れるからです。

理由②:作る過程で「実装力」が一気に伸びるから

「もう就職できたんだから、ポートフォリオはいらないのでは?」と思うかもしれません。
ところが、そうではありません。ポートフォリオを作ること自体に、実装力が飛躍的に上がるというメリットがあるのです。

たとえば未経験の分野や技術に挑戦するとき、最低限の実装力はあらかじめ求められます。ポートフォリオを作る過程で手を動かせば、その実装力が自然と身につきます。

技術書を読み漁るだけでも、面接は突破できるかもしれません。
しかし、コードを書く練習をしていなければ、実務で置いていかれるのは目に見えています。

プールに入らず教本ばかり読んでいる水泳部が、試合で勝てるでしょうか?
ピアノを弾かず教本ばかり読んでいるピアニストに、良い演奏ができるでしょうか?
コードを書かないエンジニアも、それと同じです。

最も効率の良い実力の獲得方法は、自分でアプリを作ること。これは転職前でも転職後でも変わりません。

「ポートフォリオ不要論」が語られる本当の理由

ここまで読むと「じゃあ、なぜ不要だと言う人がいるの?」と気になりますよね。
不要論には、大きく2つのパターンがあります。

理由①:ポートフォリオなしでも価値を証明できる人がいるから

たしかに、ポートフォリオなしで自分の価値を証明できるケースもあります。たとえば次のような場合です。

・高学歴
・高職歴
・新卒

「有名大学出身」「有名企業出身」といったブランドがあれば、ポートフォリオなしでも優良企業に就職できる可能性があります。「自分には育成する価値がある」とすでに証明できているからです。

裏を返せば、まともな学歴や職歴がない場合はポートフォリオが必須、ということです。

理由②:SES営業のポジショントークだから(要注意)

もう一つ、注意してほしいのが「実務未経験歓迎」をうたうSES企業による不要論です。
こうした企業では、しばしば次のようなスキームが使われます。

❶「弊社ならポートフォリオがなくてもエンジニアになれますよ」という甘い言葉で人を集める
❷「エンジニアに必要な営業力を身につけましょう!」と言われ、無関係の営業職に飛ばされる
❸いつまでもエンジニアになれず、搾取され続ける

これが悪質な未経験向けSES企業の典型的な手口です。
つまり「そもそもエンジニアにさせるつもりがないから、ポートフォリオは不要」というだけなのです。

「ポートフォリオを作るのが面倒だから」という理由で、こうした罠にハマらないよう注意しましょう。

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「神レベルのポートフォリオが絶対必要」論にも要注意

不要論とは逆に、「極端にレベルの高いポートフォリオが絶対に必要だ」と唱える人もいます。
この考え方にも注意が必要です。

大抵の場合、そう主張するのはサロンやスクールの運営者です。
ハイレベルなポートフォリオを作らせることで、サロンやスクールに長く滞在させるのが目的のことがあります。そして学費を多く取ることで利益を上げているのです。

まずは「それなりのポートフォリオ」を作って、「それなりの会社」に就職するのが正解です。
さっさと実務経験を獲得しましょう。スター企業への就職は、その後の転職で目指せば良いのです。

よくある質問(FAQ)

Q. 未経験でもポートフォリオなしで転職できますか?

高学歴・高職歴・新卒のいずれかに当てはまるなら、ポートフォリオなしでも転職できる可能性があります。そうでない場合は、実力を証明する手段がポートフォリオしかないため、ほぼ必須と考えてください。

Q. 「ポートフォリオは不要」と言う企業は避けるべきですか?

「未経験歓迎・ポートフォリオ不要」をうたう企業の中には、エンジニアにさせる気がなく営業職に回す悪質なSESも存在します。鵜呑みにせず、その企業が本当にエンジニアとして働ける環境かどうかを必ず確認しましょう。

Q. どのくらいのレベルのポートフォリオを作ればいいですか?

「神レベル」を目指す必要はありません。まずは「それなりのもの」を完成させ、それなりの会社で実務経験を積むのが近道です。高度なものを作り込むより、早く現場に出てスキルを伸ばすほうが効率的です。

まとめ:未経験者こそポートフォリオを作ろう

最後に、この記事の要点を振り返ります。

・高学歴や高職歴がないのなら、エンジニア転職にポートフォリオは必須です。
・「ポートフォリオ不要論」は、SES企業のポジショントークであることがあります。
・「神ポートフォリオ絶対必要論」は、サロンやスクールのポジショントークであることがあります。

大切なのは、極端な意見に振り回されず、自分の状況に合った「ちょうどいいポートフォリオ」を作って、早く実務経験を積むことです。まずは一つ、手を動かして作ってみましょう。

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